正式なタイトルは「投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識」。
日経新聞の書籍紹介コーナーで、バフェットが推奨しているという記事を目にしたのがきっかけ。
非常に興味深く、買って読んで良かった、と強く思う本。
投資のテクニックに関する著作ではなく、投資に対する考え方について書いている。
なかでも強く共感できたのは、「投資リスク」に関する考え方。
多くの投資本で書かれているのは、リスク=ボラティリティであり、
リスクをヘッジするために分散投資をすべき、という定説。
私は常々これに疑問を持っていた。
なぜならボラティリティは上下に振れるものなので、損するときもあれば得するときもあるからだ。
得をするならばそれはリスクとは呼べないでないか、と。
著者も同じ意見を持っているようで、曰く「リスクとは損をする可能性が高いこと」。
リスクをおさえるためには、高掴みをしないこと。
市場でのバリュエーションが高いときにむやみやたらに買わないこと。
うーん、シンプルでわかりやすい。そして、この考えはバフェットにも通じるところがある。
高く買わない、よく分からない事業には投資しない、というところに似ている。
結局は、昨今のように、誰も彼もが株の上昇に浮かれているときに、
後追いするのはリスクだということなんだろうな。
とは言え、あまり臆病になりすぎると上がり相場に乗り遅れてしまうという難点もある。
そこが難しい。
それでも、このリスクの考え方を貫くならば、
株価が上がりはじめる前に買っておけということなんだろうな。
やはり他人の一歩先を考えて行動しないと、投資では勝てないということなんだろう。
そう信じて、今更日経平均先物を買い建てることは控えている。
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