2013年10月14日月曜日

使いやすくてしかも無料!株の初心者に嬉しい3つの企業情報サイト



株式投資でみなさんはどんなサイトをみて企業分析をし、投資決定をしていますか?

企業分析とは、株式投資の対象として特定企業への理解を深めるために行う情報収集とその比較のことです。

米国の著名投資家、ウォーレン・バフェットは興味対象の企業が年に一度発行するアニュアルレポート(事業報告書)をとことん読み尽くすことで知られています。私も企業自身が発行するIR資料(決算短信、決算説明会資料、事業報告書など)は目を通していて、その企業を理解する上で最も大切な情報源だと考えています。

*IR資料とは、Investor Relations資料の略で、企業のホームページで「投資家情報」「IR情報」といったカテゴリーページの中で見つけることができる、企業が投資家に向けて作成している資料のことです。


IR資料も万能ではない
しかしながら、IR資料には3つの短所があります。
  1. バリュエーション指標に乏しい。株価の情報とリアルタイムで結びついていないので、PERやPBRといったバリュエーション指標の記載がない、もしくはあっても古いので参考にならない。
  2. 情報量が多いので消化に時間がかかる。分析の初期段階で、おおまかな事業内容や事業規模をザックリと知りたいときには不向き。
  3. 資料が分散しているので比較がしにくい。各企業のIRページにアクセスする必要がある上、決算短信はともかく、決算説明会資料などは企業によってフォーマットが異なるため他社と比べにくい面がある。

要するに、IR資料は詳細な反面、少し面倒くさいのです。


無料の企業情報サイトを使い倒す
そんなときに便利なのが、無料で利用できる企業情報サイトです。

企業名や証券コードを入力するだけで、直近の株価、売上、利益の推移に加えて、PERやPBR、おまけに配当利回りまで計算してくれていたりします。今日は私がよく使っている無料の企業情報サイトを3つご紹介します。


1. Yahoo!ファイナンス
おそらく既に使っている方も多いと思いますが、まずは基本をおさえるということで。検索ポータルサイト、Yahoo!の関連サービスです。会員登録など不要ですぐに使えます。

まずは、Yahoo!ファイナンスのサイトにアクセス(http://finance.yahoo.co.jp/

下図のように、画面左上の入力欄に企業名もしくは証券コードを入力し、株価検索ボタンを押します(例だとカカクコム)。複数の企業に関連するキーワードの場合は、検索結果が複数出てくる場合がありますが、お目当ての企業をさらにクリックすれば、企業情報のまとめページに飛びます。



こちらが企業情報のまとめページの例。チャートというメニューを選択していますが、詳細情報では配当利回りやPERが確認できます。掲示板では思わぬニュースや噂がつかめることも。株主優待、業績予想も無料でみれます。レポートとニュースの一部が有料会員向けです。



私がこのサイトを使うのは以下の場合が多いです。
  • すぐに株価を確認したいとき。実際はYahoo!ファイナンスのトップページからではなく、google検索で「企業名 株価」で検索するとだいたい一番上に出てくるのでそれをクリックしてみています。
  • 原因が分からず株価が大きく動いたときに掲示板をみて状況を確認したいとき。ニュース記事には出ないような憶測が書かれていることがあり、興味深いです。


2. 日経会社情報
あの日経新聞の関連サービスです。日経新聞のサイトから簡単にいくことができて、購読や会員登録など一切不要ですぐに使えます。

まずは、日経新聞のサイトにアクセス(http://www.nikkei.com/

下図のように、サイト上部メニュー欄の右直下に入力欄があるので、企業名もしくは証券コードを入力し、「株価」というボタンをクリック(例だとカカクコム)。



すると下図のようにカカクコムの会社情報が一覧できるページが開きます。株価の推移とバリュエーション指標もみられます。日経新聞の関連ニュースへのリンクが出ているのも便利です。




四半期業績や証券アナリスト予想のコンセンサスなど一部の昨日は有料会員しか使えませんが、初期的な分析をするには充分かと思います。欠点は、事業内容のまとめがないことですね。

私がこのサイトを使うときはだいたい以下の目的です。
  • 事業内容をある程度は理解している企業の、株価水準(特に年初来高値と10年来高値との関係)及び、バリュエーションを確認したいとき。
  • 日経新聞で取り上げられた記事があるかどうか、またその内容を確認したいとき。


3. 東洋経済
あの四季報を発行している東洋経済社の関連サービスです。東洋経済のサイトからいくことができますが、リンクが少し分かりにくいのと、無料だが会員登録が必要なので、上の2つほどは知られていないかもしれません。

まずは東洋経済のサイトにアクセス(http://toyokeizai.net/

下図のように、サイト上部のメニュー欄中央に、「マネー 会員限定」というタブがあるのでそこをクリック。



するとログインIDの有無をきいてくるので、下図の箇所からログインIDを新規取得する。メールアドレスとパスワードを設定し、仮登録完了メールから本登録を済ますことで、無料のスタンダード会員になることができる。



スタンダード会員になると「マネー 会員限定」メニューから入れるようになり、下図の通り、画面左のメニュー中段にある「企業検索&株価情報」をクリックすれば、次に企業名もしくは証券コードを入力できる画面に行くことができる。




このサービスは無料ながら会員制ではあるので、この場でスクリーンショットを貼ることは控えさせていただきます。ただし、内容を言葉で説明すると、「とても使いやすい」です。直近の株価動向、売上・利益の推移、バリュエーション指標が確認できるのは当然ですが、更に、東洋経済社が四季報に書いているのと同じ事業概要を読めるのでかなり初期段階の分析から行うのに使いやすいです。また、ROEやROAといった経営の効率性を表す指標もでているのもありがたい。

私がこのサイトを使うときはだいたい以下の目的です。
  • 企業名しか知らず、そもそも何をやっている企業なのかおおまかに理解したいとき。
  • バリュエーションに加えて、ROEを確認したいとき。

まとめ - 3つのサイトの比較
3サイトとも株価推移とバリュエーション指標が確認できるすばらしい無料サイトですが、最後に敢えて3つのサイトのメリット・デメリットを簡単にまとめます。

1. Yahoo!ファイナンス
  メリット: Googleから検索ですぐにいける便利さ。掲示板に垣間見れる市場の声。
  デメリット: メニューが小分けにタブで区切られているので同一画面で一覧しにくい。

2. 日経会社情報
  メリット: 対象企業と関連する日経ニュースが確認できる。
  デメリット: 事業概要が載っていない。

3. 東洋経済
  メリット: 事業概要、予想値ベースPER、ROEが一覧できるみやすい画面。
  デメリット: 無料ではあるが会員登録が必要。

個人的には、週末などに新規の投資先の調査をまとめてすることが多いので、既に会員登録してある東洋経済を使うことが多いです。会社の昼休みなんかはYahoo!と日経を使うことが多いですが。

以上、既にご存知の部分も多いかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです。


@incomeinvでTwitter始めました。

私が参考にしている他の投資家さんのブログはこちら。
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2 件のコメント:

  1. ありがとうございました。日本の株に興味を持っている韓国人の個人投資者です。日本の株についてどこから情報を得られるか少し心配していてこのブログを見つけました。今後とも、時々訪問しますよ。良い情報教えてくれてありがとうございました。

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  2. Garisaniiさん、コメントありがとうございました。お役にたててよかったです。ぜひ、一緒に楽しみながら投資をしましょう。

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